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プロジェクト

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┗■ 9.17を迎えるわたしたちの思い
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『日本人ですか、外国人ですか』
『北ですか、南ですか』

在日コリアンの友だちに向けられる、いつもの問い。
「北朝鮮系」なのか「韓国系」なのかを尋ねる問い。
どちらかに振り分けようとする。どちらなのかで表情すら変わる。
日本人と在日コリアンのあいだに壁をつくるような眼差し。

そんな時代が終わるかもしれないとの、切ない期待がありました。
そして、あの日、全てが錯覚であったと崩れ落ちました。

2002年の9月17日。
日朝首脳会談が行われたこの日は、
国交のない日本と北朝鮮の首脳が初めて出会った歴史的な日というよりも、
北朝鮮による日本人拉致という、許し難い国家犯罪が
明白になった日として刻まれました。
憎しみを生む構造を一日も早く変えなければならない。
国家によって引き裂かれる、無惨な人生などもう見たくない。
誰よりもこの痛みを感じていたのは、植民地支配の過程を経て
この国に生まれることになった、在日コリアンだったかもしれません。
そんな在日に、再び向けられた眼差しと問い。
『日本人ですか、外国人ですか』
『北ですか、南ですか』

攻撃の矛先は、手の届く範囲にいる在日コリアンに向けられました。
吹き荒れる北朝鮮バッシング。朝鮮帰れの文字。
「首をすくめていないと、やられる」
そんな気持ちさえ、少なからぬ在日の友だちは感じていました。
悔しくて、怖くてたまらない、在日コリアンにとって、そんな辛い日々の幕開けでし
た。

中東では、フセイン独裁を倒すためとアメリカがイラクを武力侵略。
日本はそれを支持。
東アジアでは、金正日独裁を倒すためとアメリカと日本の一部は武力攻撃も
辞さない構えの日々が続きました。
北朝鮮を敵国視して、有事法制もすんなり国会を通りました。

罪のないイラクの子どもや住民をぜったいに殺してはならない。
まったく同様に、北朝鮮に暮らす人々にも尊い生命や家族があるのです。

日本のわたしたちにとっても、日常のなかに戦争の足音がきこえ、
文字どおりの隣人である在日コリアンや、朝鮮半島のコリアンたちと、
笑って語り合う未来は永遠に遠のいてしまったかのように感じました。

ピョンヤン宣言から1周年の去年の9月17日。
私たちは日本とコリア、そして東アジアの平和を訴えるために、
オッケドンムキャンドルイベントを開催しました。
私たちがつくろうとしたのは、ハングルで「オッケドンム」。
韓国でも北朝鮮でも使われるこの言葉は、
「肩が組むほど仲のいい友」という意味をあらわします。
友だちになろうというメッセージをつくるために、
キャンドルを手に集まってくれた人が700人。

この光景は、国境を越えて、韓国はもちろん北朝鮮の人々にも届きました。
在日コリアンをはじめ、多くの人々が同じ思いを分け合い、
心に希望を灯した、そんな日でした。

『スピーチの中で姜尚中氏が「朝鮮戦争で300万人が死んだんです」と
言っていたが、僕らは学校で朝鮮戦争は日本経済が復興し国際社会に
復帰する契機だったと習った。ちょっと調べれば、あるいは想像力を
はたらかせればわかるはずの朝鮮の人々の犠牲に、その時は気づかなかった。
隣の国に住む人々が友達にだってなれるかもしれない同じ人間なんだと
わかるだけで、歴史は全く違って見えます。
いま大阪や九州にも友達がいるようにあたりまえのように
朝鮮半島にも友達がいる時代がきっとくる。
そしてその時こそ不幸な歴史に本当の意味で終止符を打つことができる。
そんな思いを強くした1日でした。
オッケドンムしよう!』(昨年の参加者の声より)

日本と北朝鮮の100年に及ぶ暗く悲しい歴史にピリオドを打つのは、
国どうしではなく、私たち自身です。
共に生きようという願いが、日本人と在日コリアンから始まり、
そして今年は韓国の若者にその輪を広げ、いつか遠くない未来、
北朝鮮の人たちともオッケドンムできる日を迎えたい。
心から笑い合える大事な友人として、恋人として、
北朝鮮の人々とも出会える日を迎えるために、
私たちに出来ることがあります。

壁を越えよう。まず、在日と日本人の間にある見えない壁を。

友だちになりたい。
そこからきっと始まる。

オッケドンムする。
そこからきっとつながれる。

国家が引いた境界ライン上で、時に対立させられ、時に近づけられ、
そんなふうに私たちが翻弄されるのではなく、
自分たちの意志で日本とコリアの境界を繋げよう。

9月17日を東アジアの平和を願う日に変えたい。
一年前の願いは今もこの胸に健在です。
友だちになろう。ともに生きよう。
争いあい、憎みあう歴史は、もうたくさんなんだ。
そんなシンプルな思いがまだまだ意味を持つこの場所で、
今年も再び平和を願おうと思います。
日朝首脳会談から二周年を迎える今年の9月。
私たちは再びオッケドンムキャンドルイベントを開催します。
ここにこうして、共に生きたいと願う人たちがいることを、
まだ見ぬコリアや在日や日本の人々に伝えたい。

ともに伝えてください。


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